むち打ちとは

交通事故により多く発生する症状について
交通事故によって起こる症状で、最も発生頻度の高いものが「むち打ち」です。
追突事故や転倒による衝撃で頭と首がムチのようにしなり、前後左右に激しく揺さぶられ発生するのがむちうちです。むちうちでは、首の曲げ伸ばしに関与する、首の中央周囲と、首の下のあたりに損傷が多く見られます。
事故当日は痛みがなくても、事故から2、3日経ってから痛み、しびれ、頭痛、めまい、吐き気といった症状があらわれるのも特徴です。
また、むちうちの治療は長期間を要することが多々あります。
それは手や足の捻挫・挫傷に比べ、頚椎捻挫・挫傷は症状が軽いだろうと思って放置してしまうと、治癒までに長い期間がかかってしまう事が少なからずあります。
首は体重の10%の重さがある頭部を支えています。頭の重さという負荷を受けながら捻挫・挫傷を治すには時間がかかってしまいます。

むちうちを大きく分類すると4つに分類されます。

◆ 頚椎捻挫(70~80%)
X線撮影をしても、頚椎に骨折・脱臼がないこと。明らかな頚椎の異常可動性がない事を前提となります。
首を安定させる筋肉と靭帯の損傷により起こります。
頚椎捻挫では次のような症状が起きます。
首を曲げた時や回す時に痛みがでたり、首を動かさい安静にしていても痛みがあることもあります。
また、首~肩に緊張(コリ)を感じ場合もあります。車の運転などで目や腕を使い出すと首や肩に痛みが出る肩もいらっしゃいます。
首の痛みや肩コリ等は頚椎捻挫の一般症状といえます。
医師の診断では、知覚異常や筋力の低下などの神経症状はないものの、手足のしびれ・だるさ等を自覚症状として訴えます。
柔道整復師施術適応になります。

◆ バレ・リュー型
フランスの神経医Barré氏が、後頚部交感神経系の興奮により、以下の症状が出るものをバレ・リュー症候群としています。
後頭部の痛、めまい、耳鳴、眼精疲労、全身倦怠、動悸などの症状が出たり出なかったりを繰り返します。
耳(内耳)の症状ではめまいや耳鳴り、眼の症状では目の疲れ、かすみ、視力低下、心臓の症状では動悸、息苦しさ、喉の症状ではかすれ声(嗄声)がみられます。
首の神経が直接ダメージを受けていないのであれば、柔道整復師の施術が適応と考えられています。

◆ 脊髄損傷型
頚椎を支持する組織である筋肉,靱帯が衝撃(外力)に耐えきれず,完全に断裂をしてしまうと,頚椎は本来の骨の位置が保てなくなってしまいます。
脱臼あるいは骨折により脊椎(背骨)のずれが生じ,中を通る脊髄が狭窄されてしまい損傷する事で、 上肢(肩・腕・手)だけでなく、
下肢(腰,足)にもはっきりと神経症状があらわれます(感覚神経の損傷)。
上肢や、下肢だけでなく、膀胱や直腸障害の障害もあらわれます(過活動性膀胱と低活動性膀胱)。
脊髄の損傷された場所(髄節)により、運動麻痺や感覚障害の分布が異なり、麻痺の重さは脊髄の損傷がどの程度あったかにより変わります。
柔道整復師の施術は適応外です。

◆ 神経根症型
脊髄の運動神経と知覚神経が集まっている場所を「神経根」といいます。
損傷された神経根の影響で、運動麻痺や感覚障害の分布が異なります。
この神経根の周りに腫れが起きたり、引き抜きかれるような損傷が起こった場合、その神経が支配している部位に放散痛、手・腕のしびれ感、筋力の低下、 筋萎縮、運動障害及び知覚障害など症状があらわれます。
医療機関や整骨院で行う徒手検査としてジャクソンテスト、スパーリングテストがあります。
どちらも椎間孔を狭くすることで神経根の圧迫を増強し、しびれや痛みを確認する方法です。

以上難しいことを書いてしまいましたが、交通事故に遭ってしまい、下記のものが思い当たる方は当院にご相談下さい。

軽度の症状
肩、首の局所的な痛み、こり(筋肉の緊張)。

中程度の症状
強い痛みと、首から出る神経が圧迫され、腕や手にしびれなどの神経症状がある。

重度の症状
激しい痛みや頭痛、吐き気、耳鳴りといった症状がある。